
2024年12月28日
2024年 秋の撮影会(伊豆急行)
総評 山﨑友也
伊豆を撮影地に選んだにもかかわらず、天気は相変わらずの曇り模様。
ですが毎回述べているように、条件が悪いときのほうが個性が出る写真が撮れ、意外とレベルが高くなるもの。
今回もご多分に漏れず、上位入賞者はなかなかのセンスが光っていました。
第一席 福田光昭

リズム 列車の床と線路との隙間から海を垣間見る、このような発想がどのようにして出てきたのか、是非とも聞きたいものです。
列車をブラしたシャッター速度といい、車輪と床下機器とのわずかな空間といい、ほぼ完璧な作品となっています。
かなりのジェラシーを感じずにはいられません。
第二席 木村正一「秋を映す」

秋を映す ありのままを写すのも良いのですが、それでは個なかなか個性を感じづらいものです。
色づいた木々をそのまま写すのではなく、それらが車体に反射していることに気づき、またそれにカメラを向けられるかどうか。
そこに撮り手の洞察力や感性が問われています。
第三席 岡真也「守り神」

列車ではなく、赤い鳥居が主役の鉄道スナップです。
対角線を利用した画面構成も良かったです。
ただもう少し絞りを開けてシャッター速度も遅くして、背景をもう少しぼかして列車もブラしてみると、さらに作品性が高まったかと思います。